マラソン大会でつかうレンタルトランシーバーの注意点

マラソン大会はとても広い範囲で実施されるので、適切なトランシーバーの使い方は、他のイベントとかなり異なります。

マラソン大会は、42.195Kmを走るフルマラソン、10Km、5kmと様々なものがありますが、それぞれで管理しなければいけない範囲がかなり異な理、それぞれ最適なトランシーバーが異なります。

マラソン大会は、大会の種別や運営業務毎に使用するトランシーバー分けて使うと、より効率的に大会を運営することができます。

マラソンのカテゴリー別に、適切なトランシーバーを選ぶようにしましょう。

フルマラソンの範囲はとにかく広いので、高機能なトランシーバーが必須

フルマラソンは、とにかく広い範囲で行われます。
東京マラソンを例にすればその広さがわかります。

新宿をスタートして、浅草、品川、銀座を走り、ゴールは東京駅という、東京23区のほぼ半分くらいを走ります。

こんなに広い範囲、しかも都会地を全てカバーするトランシーバーは、警察とか消防とか、官公庁の重要な用途でつかうトランシーバーしかありません。

イベントなどで使用しているトランシーバーの通信距離はせいぜい数百メートルから数キロなので、フルマラソンで使うには役不足です。

マラソン大会で使えるレンタルトランシーバーの種類

トランシーバーには、通話できる距離に応じて、いくつかの種類があります。
それぞれの特徴に応じて、適切な利用をすると、現場での混乱が少なくなるはずです。

短距離(1Km以下):特定小電力無線

給水所やトイレなどの混雑する場所での効率良く業務遂行するために、ボランティアリーダーと大会関係者との連絡に使用する。

中距離(5Km以下):デジタル簡易無線(登録局)

沿道警備のボランティアを統括する立場の人間が携行する用途に向いています。

長距離(全エリア):IP無線

全エリアに通じるトランシーバーの代替えとしては携帯電話が考えられますが、一斉に全エリアに対して音声で指示ができるという点で、スピード性が求められるマラソン大会では、トランシーバーの方が便利です。

ただ、AEDが使われるような緊急事態は、大会本部も逐一把握しておく必要があるものの、緊急対応に大会本部が介入するとかえって処置などで混乱が発生する可能性があります。

IP無線の使用は、大会役員などの必要最小限の人員に抑える必要があります。

新しいタイプのトランシーバーであるIP無線

最近は、携帯電話と同じ電波を使用するIP無線というトランシーバーがあり、これを使えば、携帯電話の電波が届く範囲であれば、都内どころか全国交信ができます。

全国どこでも交信できるIP無線のトランシーバーは、広い範囲で通信しなければならないマラソン大会にはぴったりと言えます。

IP無線は、携帯電話の電波を使ったトランシーバーですから、トランシーバーのように全員で瞬時に情報を共有できるので、マラソン大会のような常に状況が変わるイベントの無線としてうってつけです。

ただし、IP無線は、携帯電話の電波の質が良好でない場所には不向きです。

例えば、カントリーサイドとか山岳部は、携帯電話の基地局が少なかったり、電波の質が悪かったりして、携帯電話がなかなか通じにくいですが、IP無線も同様に使いにくい状況になります。

そんな時は、電波は高いところに行くと飛びやすいという性質を生かして、マラソン大会を見下ろせる高い山の上に無線の本部を設置すると、普通のトランシーバーでも良好に通話を行うことができます。

IP無線はレンタル料金が高かったり、確実性に劣るので、いっそ、高い場所に無線本部を設置して、従来のトランシーバーを使うのもありです。

そもそもマラソンの運営サイド全員にトランシーバーが必要か?

フルマラソンは、広範囲に係員やボランティアを配置する必要がありますが、そもそもボランティアを含めた多くの人にIP無線のトランシーバーを渡す必要があるでしょうか。

ボランティアの多くは、現場のリーダーに従って行動するので、トランシーバーを持つ必要はありません。
実は、マラソン大会の運営は、全体は広い範囲で行われていますが、トラブルなどの対処は狭い範囲でしか行われていません。

だから、全体と通話ができるトランシーバーは、全体の進行状況を把握する必要がある大会役員など、大会運営の責任ある立場の人のみで十分です。

マラソン大会では、組織ピラミッドに応じ適切なトランシーバーを配布

マラソン大会のトランシーバーは、大会役員や全体を把握できるIP無線を使用し、高い全体の状況を把握します。

大会運営のためのボランティアを統率する業務責任者と主要ボランティアの連絡には、特定小電力無線トランシーバーなど、安価で大量に導入しやすいものを使うという、業務に応じた無線機を適切に配置するようにします。

年に1回しか開催しないマラソン大会のトランシーバーはレンタルで

マラソン大会は年に1回しかないことがほとんどですから、トランシーバーはレンタルで済ませたいところです。

広いエリアをカバーするためには係員の数が膨大になりますので、トランシーバーを渡す人員を絞ったとしても、かなりの台数が必要となりますので、レンタルを活用して予算を抑えたいところです。

また、マラソン大会のトランシーバーとしてうってつけのIP無線のトランシーバーは、携帯電話の電波を利用することから、携帯電話と同じように毎月の基本使用料がかかるので、必要な時だけレンタルする方がお得です。

1台数万円もするトランシーバーを何十台も購入し、毎月の基本使用量や毎年払う電波利用税の負担を考えると、常に使えるようにするメンテナンスの労力を考えると、マラソン大会で使うトランシーバーはレンタル品を使ったほうがベターです。

早めにレンタルトランシーバーを注文して万全な体制を

マラソン大会でトランシーバーをレンタルする場合はなるべく早めに業者を選定しましょう。

マラソン大会で使用するトランシーバーは、複数の種類のトランシーバーを、合計で数百台のレベルになるはずです。

場合によっては、一つの業者では手に負えない可能性すらありますから、できる限り早めに、できれば1年以上前から業者に発注しておきたいところです。

レンタル業者が違っても無線の規格が同じなら通話できる

デジタル簡易無線同士、特定小電力無線同士は、同じ規格であれば調達する業者が異なってもメーカーが異なってもお互いに通信することができますので、レンタルを発注する業者を一つにする必要はあまりありません。

ただしIP無線に関しては、サーバーを利用して通信を管理しているので、一つの業者からレンタルを受けなければなりません。

またIP無線やデジタル簡易無線は、利用するためにトランシーバー自体にも設定が必要になります。

設定作業は結構手間がかかるので、そういった点からも、なるべく早めにレンタル業者を選定したほうがいいでしょう。

業者によっては、大量のレンタルを受け付けてくれないところもありますから、使用用途をよく業者に話した上で注文しましょう。

とにかくマラソン大会は、規模が大きく範囲も広いことから、現場で様々なアクシデントが起こります。

アクシデントに的確に対応し、参加者に喜ばれる大会にするためには、大会事務局の素早い対応が重要です。

マラソン大会でのアクシデンは不可避ですから、アクシデントは起こるものと考え、アクシデントに素早く対応できる体制を整えるため、トランシーバーを整備しておきましょう。